パリの蚤の市でのこと。
いつもは100年くらい前のアンティークの洋服を販売されているマダム。
その日はずらりと雑貨を並べていたのでした。
ガラクタの山のなか、コップに立てられていたスタンプ。
持ち手部分の木の感触。おしりについたナンバー。
並べてみると、均等ではない、手づくりの雰囲気がただよってきます。
0〜9までだと10個あるはず。
でもそこにあったのは8個。
なんで?マダム。
「6と9は一緒よ。逆さにして使うの。
1はないのよ。わたしが見つけたときからないの。
揃ってなくてもいい味でしょ?」
だって。確かに。
*ナンバースタンプ No.2